山梨県の皆さん、大石紬って知ってますか?


私は着物が好きで、着だしてから16年くらい楽しんではいるんですけど、

着物の歴史や文化が好き、っていうより衣類としての着物が好きって感じなので、実はあまり着物に詳しくないんです。

産地とかも結構知らない汗


山梨県には「大石紬」というものがあったという事はなんとなく知ってたけどあまり興味もなく、でも知ってた方がいいよなぁくらいには思っていました。


そんな時にこんな素敵なツアーを発見

これは行くしかないと。

今日は本当に色んな事を知って、頭がパンク状態で何から書こうという感じです。


でもまずは大石紬について。

一応検索したらこんなサイトにヒットしました。

大石紬とは (上サイトより引用)

大石地区に江戸時代より伝わる大石紬。 大石紬は、伝統的手法により経糸を本繭(一匹の蚕が作った正常の繭)から、緯糸を玉繭(二匹の蚕が作った変形した繭)からすべて座繰り手引きしたものを一反または一疋に機織したもので特徴は、丈夫で軽く、柔らかくそしてまた絹特有のすべりの良さとなり、堅牢で絹織物と紬織物の両面をあわせ持つ他の紬織と異なった風合いを持っている。  


実際に今日はここで待ち合わせしてから養蚕している場所へ向かいました。

残念ながら大石紬(反物)は今もう作り手さんはいません。

着物業界の問題を肌で実感しました。


大石紬は質が良いと言われていたそうです。

それはお蚕さんが食べる桑の葉が良く育っていたから。山梨県は日照時間が日本一なんですよね。

それでいい桑の葉が出来ると、そうするとそれを食べるお蚕さんも良い状態で、糸も良いものだそうです。


で、

疑問の一つに何をもって大石紬というのか、大石紬とは一体何なのか

なのですが、一番私がしっくりきたというか分かりやすかったのがこれ



お蚕さんがいます

成長してさなぎになります。

普通のさなぎは右のような繭(まゆ)になります。中に1頭のお蚕さんがいます。


が、たまに2頭のおかいこさんが仲良く一つの繭になることがあります。

これが玉繭(たままゆ)と言います。


商品として出荷できるのは右の繭なので、玉繭は地元の方が自分用の着物に使う糸にしたそうです。

※2頭のお蚕さんがお互いに糸を出すので、繭から糸を取り出しにくいという特徴があるそうです。

でこの玉繭は糸に節が出るそうです。それも特徴の一つ。



簡単にイメージして言うと

B品もったいないからこれで自分たちの作ろう

みたいな。


それが今では貴重なものなんですよね。すごい手間がかかっちゃうから。

大石紬面白いですよね。



ちょっと長くなったのでお蚕さんについては次に続きます

富士山着物工房

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