産着・お宮参り

第一回子供着物コラムは産着・お宮参りです。


産着

産着と聞くとどんなイメージでしょう?

私は2つの着物が出てきました。

白い肌着のようなお着物と、お宮参りで抱っこされた赤ちゃんに掛かっている華やかな着物


産着というと上の白やピンク色の産まれたての赤ちゃんに着せるものをさし

晒や木綿、ガーゼなどで仕立てられています。


ではお宮参りの華やかな赤ちゃんの着物は?

こちらも産着と言ったりします。

「お宮参りの祝い着」というとすぐに伝わりやすいです。「掛け衣」「掛け着」ともいいます。

この祝い着は正絹(しょうけん)と言って絹で作られています。※そうでないものもあり




お宮参り

何のためにお宮参りをするのでしょう?

少し遡ってお宮参りの歴史から考えてみます。

お宮参りが始まったのが室町時代。昔産まれたばかりの赤ちゃんの命は儚いものでした。

約1カ月無事に生き永らえた感謝の気持ちで産土神社へお参りします。

有名な神社や思い入れのある神社でもOKです。

一般的には産土神社(うぶすな)・近い神社のようです。

(ちなみに産土神とは産まれたその土地の神様の事で、その神様がいるのが産土神社だそうです)

男の子は生後31日、女の子は生後33日ですが、お母さんやお子さんの体調や季節など考慮して無理のない日を選びます。


祝い着はどうするか

妻の実家が用意する、となっていますが、必ずではありません。

お父さんお母さんが着た着物が残っていれば親子で思い出になりますね。この辺りは両家の考え方をしっかり聞いておくのが後々良いかと思います。

祝い着は父方の母が赤ちゃんを抱っこして、その上に祝い着をかけて首の後ろで紐を結ぶようにします。


なぜ母親ではなく父方の母が抱っこ?

昔は、死や血は出産と関係が深く、産後の身体は穢れたとされていたとされていました。

また産後の母親の身体を労わってという意味もある様です。

お母さんの体調がお母さん良かったら抱っこして良いと思います。ここもお義母さんと相談すると良いですね。

我が家は私が抱っこしました。


ここまでお話ししましたが、

土地柄がかなり出ます。

例えば、お宮参りは男女とも50日でするという所もあります。

住んでいる土地、両家の考え方、親が近くにいるかいないか

このあたりもかかわってきます。


大切なのは赤ちゃんの成長を報告し、感謝し、お祝いする気持ちだと思います。

素敵なお祝いになりますように!




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