衣装を考える

昨日の続きです。


最初に連絡を頂いて、その時点ではまだ詳しい話が無く、

「蝶々夫人のイメージで」

とだけ伺い、まずは蝶々夫人を調べました。



そういう演目があるのはうっすらでしたが、内容も分からず、とりあえず調べる。

三浦環さんの十八番がこのプッチーニの蝶々夫人だそうです。


オペラを見た事が無かったので蝶々夫人のイメージが良くつかめなくて、「蝶柄?」

とか思ったのですが、蝶々夫人のイメージは「桜」だそうです。

三浦環の研究家、土井尻さんに教えてもらいました。


コーディネートのどこかに桜やピンクを使おうと思いました。



その後この資料製作について詳しい話を聞きました。

三浦環の墓守をしている後藤さんとオペラ歌手土井尻さんの対談をすること。

山中湖の寿徳寺へ行きお墓参りをして撮影する事。


土井尻さんの衣装を2パターン用意する事になりました。


  • 三浦環のイメージのハイカラさ
  • お墓参りというシチュエーション
  • 対談相手のご衣装との相性
  • 土井尻さんの好み
  • 作られた資料を最初に見るのは鐘山苑のお客様であること(お客様層)
  • 蝶々夫人

色んな角度から考えました。


お墓参りの衣装

※画像は鐘山苑様HPよりお借りしました


紫の色無地を選びました。

背中には花紋で、少しだけ華やかさも。

帯は睡蓮の袋帯

半衿は桜柄を選びました。


お墓参りというシチュエーションなんですが、三浦環が朝ドラで取り上げられ、再びスポットライトが当たるという良いタイミングでもあります。

畏まり過ぎず、というイメージで花紋の色無地はピッタリだったかなと思います。


午後は対談の撮影でした。

この時に用意していたのは控えめな付け下げに桜のイメージのピンクの袋帯

でしたが!

後藤さんの素敵なお着物姿と色味が被ってしまったので急遽変更

優しいピンクの付け下げ訪問着


裾の方は見えませんが、華やかな雰囲気です。

帯は金糸が使われた落ち着きもありながらお祝い感を出せるようにしました。


衣装を数パターン考え、かなり悩みましたので変更もすぐにできて良かったと思います。


ちなみにヘアメイクはkanoさん

一緒にお仕事させて頂く機会もあり、今回もご一緒出来てとても心強かったです。



着物が主役じゃない、

色んなご縁が重なったこの機会に、着物が主張し過ぎることなく、そっと花を添える

資料を見る人の心にすっと入ってくる

そんなコーディネートを目指しました。


ご縁を頂きありがとうございました!




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