一つ身(ひとつみ)とは


子供着物について、ちょっと深堀りしていきます。


まず、着物は反物から作ります。

幅約38cm、長さ12mの着物を作る前の生地が巻物のようになっているものを反物と言います。

(36cmくらい~42cmくらいの幅のものがあります)

これは大人用だけじゃなくて、子供用の反物もあって、幅が少し狭く、長さも短くなっています。

(が、今はほとんど見ることは無いです)

良く手芸店で販売されている生地は幅が110cm前後が多いですね、ここも反物との違いです。


【一つ身】(ひとつみ)
0歳~3歳くらいの子供用の着物


小さい子供の着物を一つ身と言います。

一つ身の特徴は、背中の中心に縫い目がないです。


反物の幅がそのまま後ろ身頃の幅になります。

裁断図↓



そしてこれを裁断して縫い合わせると着物の形になります↓



ピンクの小さい部分、ここは掛け衿と言います。

衿って洋服でも一番汚れやすい所ですよね、着物は衿(本衿)に掛け衿を重ねて縫う事で、汚れたり傷んだりしたときに取り換えられるように出来てます。 ←賢い!


ちなみに一つ身の場合ですが、普段着の場合、掛け衿はしなくても良いと思います。

赤ちゃん用はサイズアウトも早いですし、わざわざ衿を付け替える事もほぼ無いかと。

スタイしますしね。



子供の着物を反物から作ろう!と思った場合、子供用のカジュアルな反物はほぼ売っていません。

余りが出ますが、大人用の反物から作れますのでそこから選ぶことをお勧めします。

残ったあまりから半幅帯を作っても良いと思いますよ。


大人用の反物1反から一つ身は2枚~3枚作ることが出来ます。

アンサンブルといって、着物と羽織を作るのも良いと思いますよ。





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